異世界おじさん 試し読み
『異世界おじさん』を読むかどうか迷っている人へ
「殆ど死んでいる」が描くギャグ漫画。2018年6月にComicWalker(現・カドコミ)で始まり、2021年6月にWebComicアパンダへ移籍して続いている。もとは作者が2017年からTwitterに載せていた作品。17歳でトラックにはねられて17年間昏睡していた叔父が目を覚まし、その間ずっと異世界グランバハマルにいたのだと語り出す。甥のたかふみは魔法を実演されて話を信じ、その力でYouTuberをやって食べていくことを勧める。二人のルームシェアと、おじさんが語る異世界の回想が交互に進む。累計発行部数は2026年4月時点で555万部を突破した。テレビアニメにもなっている。
配信ストアへのご案内は、ただいま準備中です。
顔でお約束が壊れる、という発明
異世界ものの主人公に必要なものを、おじさんは全部持ってるんだよ。精霊と話せて、多彩な魔法が使えて、肉体強化で超人みたいな剣を振るえる。文句なしの規格外。
なのに本人は、細身のロン毛でフケ顔の内向的なおっさんなんだ。そして向こうの世界は村人から店員まで美男美女しかいない。結果どうなるかというと、「オークの亜種」だと思われて何度も狩られかける。
強さで無双するんじゃなくて、顔面ひとつでお約束が根こそぎ壊れていく。この発想が本当に上手い。
善人なのに、ずっと理不尽な目に遭う
性格は善良で、困っている人がいれば率先して助けようとする。それでも容姿と喋りの下手さで誤解されて、報われない。助けた結果が相手の手柄になって、自分には何も残らない、みたいなことが平気で起きる。
この積み重ねを笑いに変えているんだけど、笑いながらちょっと苦しくなるんだよね。そこがいい。
三人から好かれていて、ひとつも届かない
エルフ、メイベル、アリシア。三人ともおじさんに想いを寄せている。で、おじさんは女性経験が皆無で「自分が女性に好かれることなどない」と思い込んでいるから、好意に気づいてすらいない。
しかも厄介なことに、お礼として貴重な指輪を贈ったりする。無自覚に相手を勘違いさせる行動を取るんだよ。悪気は完全にゼロ。だから余計にどうしようもない。
恋愛は本当に前へ進みません
先に言っておくね。進展を期待して読むと確実に消耗する。ここは仕様だと思って開いたほうがいい。
で、ここからが本題なんだけど
語り手が、自分で記憶を消している
おじさんは、あまりに辛い出来事があったとき、自分の記憶を消しているんだ。思い出すとリバウンドで鼻血が出る。何度もやっている描写がある。
つまり何が起きるかというと、俺たちが聞かされている異世界の回想は、本人が都合の悪いところを削った版である可能性が常にある。実際、無自覚のまま事実を不正確に伝えていることが示唆される。
ギャグの顔をして、けっこう意地の悪い作りをしてるんだよ。ここに気づいてから読み返すと、全部の回想が違って見えてくる。
セガ、セガ、セガ
おじさんは熱狂的なセガファンで、人生訓みたいなものまで全部、未成年時代のゲーム経験でできている。逆にセガ以外のゲームやアニメ、漫画にはまるで疎い。
で、17年ぶりに戻ってきて何にいちばん驚いたかというと、セガがハード戦争に負けていたこと。異世界で17年戦い抜いた男が、帰国して真っ先にそこで打ちのめされるの、最高じゃない?
正直に言うと、分からない固有名詞はけっこう出てくる。でも分からなくても「この人はそういう人なんだな」で通る作りになっているから心配しなくていい。
1話で1か月進む
時間の刻み方が独特で、基本的に1話で1か月進む。しかも現実に起きた出来事が話に入り込んでくる。動画の配信規約が変わった、みたいなことが普通に事件として扱われる。
異世界での壮絶な回想と、日本での地味な生活の悩みが、同じ重さで並ぶんだよ。この配合が効いてる。
で、誰に薦めるか
薦めたい人
- 異世界ものを読みすぎて、お約束に飽きた人。これは飽きた人のために作られている
- 報われない主人公を見ているのが好きな人
- 90年代の家庭用ゲーム機まわりが分かる人。分からなくても読めるけど、分かると笑いが倍になる
やめておいたほうがいい人
- 主人公が格好よく無双するのを見たい人。格好よくはならない
- 恋愛が前に進むのを待てない人
- 話が大きく動いていく感触を求める人。回想と生活を行き来する作りだから
買うときにひとつだけ
電子版は15巻まで。まずは1巻を試し読みして、おじさんが病室で奇妙な言語をしゃべり出すところまで見てほしい。あそこで合うかどうか、たぶん分かる。
この作品について
配信の実データと、確認できた公式情報だけを並べています。
- 作者
- 殆ど死んでいる
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌
- 『ComicWalker(現・カドコミ)』(KADOKAWA)で2018年6月29日に連載開始 →
- 連載期間
- 2018年6月29日から
- 連載状況
- 続いている(
- ジャンル
- ギャグ・コメディ異世界系
- 電子版
- 15巻まで/全15冊
- 配信期間
- 2018年11月21日 〜 2026年4月23日
- 評価
- ★4.55(340件)
- 試し読み
- あり
この作品のQ&A
- 『異世界おじさん』は何巻まで出ていますか?
- 電子版は15巻まで、全15冊が配信されています(2026年4月23日時点)。紙の既刊とは数が違うことがあります。
- 『異世界おじさん』は無料で読めますか?
- 試し読みの用意はありません。
- 『異世界おじさん』のほかの人の評価はどうですか?
- 配信ページに付いているレビューは340件、平均4.55点(5点満点)です。巻ごとの点数は巻の一覧にあります。
- 『異世界おじさん』を全部そろえるといくらですか?
- 全15冊で11,011円です。1冊あたり約734円になります。価格は取得時点のもので、セール等で変わります。
巻ごとの配信状況
配信されている巻を並べています。
配信日と評価を表で見る(全15冊)
| 巻 | タイトル | 配信日 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 1巻 | 異世界おじさん 1 | 2018年11月21日 | ★4.54 |
| 2巻 | 異世界おじさん 2 | 2019年4月22日 | ★4.73 |
| 3巻 | 異世界おじさん 3 | 2019年10月21日 | ★4.67 |
| 4巻 | 異世界おじさん 4 | 2020年4月23日 | ★4.67 |
| 5巻 | 異世界おじさん 5 | 2020年10月23日 | ★4.63 |
| 6巻 | 異世界おじさん 6 | 2021年6月23日 | ★4.68 |
| 7巻 | 異世界おじさん 7 | 2022年2月21日 | ★4.71 |
| 8巻 | 異世界おじさん 8 | 2022年8月20日 | ★4.65 |
| 9巻 | 異世界おじさん 9 | 2023年3月22日 | ★4.41 |
| 10巻 | 異世界おじさん 10 | 2023年9月22日 | ★4.50 |
| 11巻 | 異世界おじさん 11 | 2024年3月23日 | ★4.56 |
| 12巻 | 異世界おじさん 12 | 2024年9月21日 | ★4.25 |
| 13巻 | 異世界おじさん 13 | 2025年3月22日 | ★4.08 |
| 14巻 | 異世界おじさん 14 | 2025年9月22日 | ★3.92 |
| 15巻 | 異世界おじさん 15 | 2026年4月23日 | ★4.88 |
| 1冊の価格 | 660円〜924円 |
| 全15冊 | 11,011円 |
価格は取得時点のものです。セール等で変わります。
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